2026.05.01
映画『平行と垂直』との出会い 🍒だより2026-05月号映画『平行と垂直』~ずっと続く、きょうだいの物語~
8月28日公開の映画『平行と垂直』は、ASD(自閉スペクトラム症)の兄・大貴(。だいき/安田章大さん)と、ともに歩んできた妹・希(のぞみ/のんさん)の物語清掃の仕事をしている大貴(35才)は、支援を利用しながらもひとり暮らし。カウンセラーとして働く希は、亡き母に代わって兄をサポートしてきたが、結婚の話が進んで・・・物語はここから始まります。
企画はSUPER EIGHTの安田章大さん、女優の山野海さんが脚本化、監督は『かぞくのひけつ』『マエストロ!』の小林聖太郎監督。この作品のASD監修を、
中京大学の辻井正次先生、PDDサポートセンター・グリーンフォーレストの浮貝明典さんとともに務めました。さくらんぼ教室を支える和泉、宮本、上田ら社内有志も「さくらんぼEIGHT」を結成、「大貴ってどんな人?」を一緒に考え、大阪・堺市はじめ撮影現場
撮影現場に立ち会い大貴を応援しました。
●安田章大さんが、さくらんぼ教室に!
安田さんにASDの豊かな世界を知っていただくことから始めよう。本八幡本部教室のみなさんに協力いただき(ありがとうございました!)、見学や交流の時間をつくることに。安田さんは「こんにちは~!」と驚くほどナチュラルにご登場。クラスを見学された後、4歳の男の子から社会人まで、幅広い年齢、タイプのみなさんとお話タイム。安田さんをじっと見つめ「・・・知ってます。スーパーエイトの安田さんですね」と確認する人、「いつもどんなテレビ番組を見てるんですか?」「今日はどうして山下智久さん(←僕の推し)は来ないんですか?」など自由な質問も続く楽しい時間の中、一人ひとりの個性や魅力を感じていただけたようです。
夜明け前の阪堺電車・綾ノ町駅からクランクイン。リュックを背負いホームを一歩踏み出した青年は、安田さんではなく「大貴」でした。冬の撮影現場は、テレビドラマとはまた違う大変さもありましたが、小林監督を中心としたチームワーク、キャストの皆様の熱量を目の当たりにした日々。幼い大貴と希は、これまで教室で出会ってきた可愛い子どもたちと、お母さんの後ろからそっと様子を見ていた小さなごきょうだいと重なります。「大貴のことを一番に考えてあげられるのは、僕だと思う」と安田さん。「平行」「垂直」と日々のルーティーンを愛し、清掃の仕事に誇りを持ち、決して多くは語らない大貴。その眼差し、毎日を懸命に生きる姿勢から、心の声が聞こえる。きょうだいならではの思いと心の揺れ、大貴をめぐる職場や社会でのリアリティは、決して「向こう側」の物語にとどまらず私たちの心の在り方を問いかけます。
3月末の関係者試写会で大貴とスクリーンで再会、たくさん泣いてきました。この作品が多くの人に届きますように。公開に先駆けて「さくらんぼ上映会」も実施予定です!

●「学校は人がめっちゃいる感じがして、落ち着かない」「勉強がおもしろくない。
月、火は何とかがんばるけど、水曜日からはもう行きたくなくなる」
・・・先日会った小学生が話してくれました。
色々な気持ちを抱えながら通ってくる一人ひとりが大切な存在。
今月も心からお待ちしています! (伊庭葉子)
